【FF14】アウラの角に関する考察

2024年8月15日

注意書き

本日記は、どうしてもアウラの角構造が気になった筆者による論文風考察part2です(part1:「アウラ・レン・ゼラの差異・鱗色に関する考察」はこちら↓)。

多分に妄想を含みます。分かりづらい部分、正確でない部分などあるかと思いますが、ご了承ください。また、耳構造について多少専門的な内容を含みますが、その辺りの詳細は割愛しています。気になった方は調べていただければ幸いです。

Part1に引き続きやたら長いですが、アウラ好きの方が暇つぶしに読んでくださると嬉しいなあと思っております。それでは参りましょう。

本記事は暁月までのネタバレを若干含みます。未クリアの方はご注意ください。
※本記事は以前ロドストにあげたものの加筆修正版です。

背景・目的

他種族と比較したアウラの特徴の1つとして、側頭部から伸びる2本の角が挙げられる。この角には、聴覚や空間認識を司る機能が備わっているとされる(参考(1))。しかしながら、地球の生物に目を向けてみると、耳の穴があり、そこから鼓膜を通じて空気の振動を受け取るという構造を持つものが一般的である。アウラのように閉鎖した聴覚器官を備えた生物は見当たらない。

そこで本日記では、この特殊とも言える構造を持つアウラの角について、主に聴覚機能の面から考察していく。

前提知識

アウラの角に関する基本情報

公式フォーラムに記載されているアウラの角の情報を以下に示す(参考(1))。

  1. 聴覚や空間認識を司る役割を持つ。
  2. 角の中は空洞で、空気の振動が耳に伝わることで聴力の助けとなる。とはいえ聴力がとりわけいいわけではない。
  3. この角は折れることはあまりなく、ある大きさまで成長を続けて止まる。
  4. ダメージを受けた際には、ゆっくり特定の大きさまで再生する。

聴覚の種類

ここで説明するのは、地球のヒトの聴覚についてである。詳細な説明は省くため、気になった人は調べてみてほしい。

我々は、空気の振動が何らかの形で頭蓋骨内部の内耳に伝わることで音を感知する。この音伝導の経路には、大きく分けて気導、骨導、軟骨伝導の3種類が存在し、基本的にこれら全てを用いて音を受け取っている。また一般に「聴覚」と言えば気導の経路を指す。耳から空気の振動が鼓膜に伝わり、それが脳に伝わっていく、という仕組みは聞いたことのある方が多いだろう。聴力の大部分をこの気導経路が担っているようである。

一方で骨導と軟骨伝導の一部(詳細は割愛)は、鼓膜を介さない仕組みになっている。簡単に言えば、空気の振動を直接頭蓋骨で受け取り、内耳や脳に伝えるという仕組みである(参考(2))。次項で説明する先天性の外耳道閉鎖の例など、ヒトにおいてもこの仕組みのみで聴力を確保している例は存在する。

ちなみに、耳を塞がずに音を聞けるイヤホンとして骨伝導イヤホンも開発されている。使ったことがある人もいるのではないだろうか。

ヒトにおける外耳道閉鎖について

ヒトの形態異常として、先天的に外耳道が閉鎖している「先天性外耳道閉鎖」というものがある(参考(3))。文字通り耳の穴が閉鎖しており、当然鼓膜を介した音感知ができない場合もある。

外耳から音が入らないため通常よりも聴力が下がることが多いが、大きな音は頭蓋骨を直接振動させ、内耳にも音振動が伝わるとされる。すなわち、ヒトにおいても気導ではなく骨導・軟骨伝導のみで聴力を確保している場合がある。

なおこのような場合、骨導補聴器や軟骨伝導補聴器(骨導・軟骨伝導の仕組みを用いて側頭骨に振動を伝える補聴器)が用いられるそうである(参考(2))。

アウラの角の基本的な構造・機能について

基本情報について

まず、前提知識としてあげた基本情報に沿って考察する。

1. 聴覚や空間認識を司る役割を持つ。
聴覚については文字通りの意味であろう。
空間認識についてだが、ヒトの平衡感覚等を司る器官は頭蓋内の内耳に含まれるため、外に張り出した角内部に存在するとは考えにくい。ここでの「空間認識」は、音の方向を感知するための音源定位の仕組みを主に指すものと考えられる。

2. 角の中は空洞で、空気の振動が耳に伝わることで聴力の助けとなる。とはいえ聴力がとりわけいいわけではない。
まず、「聴力の助けとなる」と書かれていることから、角がなくても全く聞こえないわけではないと考えられる。上で述べた骨導・軟骨伝導により聴力を確保していると考えると、頭蓋と内耳があれば大きな音は聞こえるはずである。
アウラの角は、ヒトで用いられている骨導補聴器や軟骨伝導補聴器のように、側頭骨に振動を伝えるための補助的な器官なのではないだろうか。また、両側に張り出した形であることで、より音源の場所を感知しやすくなっている可能性もある。

また「聴力がとりわけいいわけではない」ともあるが、アウラには気導経路(鼓膜を介した聴力)がないことから、当然とも言える。角によってどの程度聴力が補強されているかは定かではないが、気導経路を持つ他種族に比べると若干聴力が劣るのかもしれない。少なくともヴィエラやミコッテに比べれば聴力は低そうである。

3. この角は折れることはあまりなく、ある大きさまで成長を続けて止まる。
4. ダメージを受けた際には、ゆっくり特定の大きさまで再生する。

この2項目から、角が折れることもあるとわかる。上で考察した通り、角があくまで集音のための補助器官であると考えれば、角が折れても左右の聴力や音源定位能力に偏りが生じる程度で、それによって聴力が完全に失われることはないだろう。
ただし、特に戦闘において不利になる可能性は高い。そしてどう考えても単純に痛い(実質派手な骨折なので)。

アウラの頭蓋〜角の構造想像図

ここまでの考察を踏まえた想像図を以下に示す。少々分かりづらいかもしれないが大目に見てほしい。
この図の骨組織部分が振動し、中耳〜内耳にその振動が伝わり、さらに聴神経を通じて脳に伝わることで、音を感知する仕組みである。

基本的にはヒトの形がベースと思われたため、頭蓋内の基本構造はヒトと同様のものと考え、中耳〜外耳部分を角に置き換えている。ただし、ヒトでは骨組織に穴が空いており(耳の穴)、中耳部分に鼓膜などが存在する。
なお、アウラの角は鹿などのように定期的に抜け落ちるものではないことから、角の構造は牛を参考にした。

幼い子供の角について

アジムステップでよく見られるが、幼いアウラの角には部分的に布が巻かれている場合がある。成人では見られないため、成長過程における矯正の目的で行われているものと考えられる。

ここで牛の矯角について、「そもそも矯角とは、子牛から成畜への成長段階に伸びる牛の左右の角を、大きさ形、角度伸びる方向などを一対として同じ形状にバランス良く整えることである。だから、矯角された牛の角は、見るからに格好良く見えるのである。」(参考(4))といった説明がなされる。すなわち、矯角の目的は見た目を良くすることであるといえる。

側頭部から伸びる角は彼らの誇りである(参考(1))との記載もあることから、特にゼラや武家のレンなどは角を強さの象徴と捉えている可能性がある。そのような環境では矯角がよく行われる、といった文化的な要因もあるかもしれない。

角形の多様性について

アウラの角形はバリエーションに富んでおり、ベースの形としては男女それぞれ4種類存在する。これらの形は、動物の垂れ耳・立ち耳等と同様に、基本的には遺伝によるものと考えられる。

角形の差異による影響

アジムステップを含め、自然に様々な角形の個体が存在していることから、どの形であっても特段生存への影響はないと考えられる。とはいえ、形によって若干音の聞こえ方は異なるはずである。

例えば♀の場合、

  • 前角:前方の音が聞こえやすい
  • 後角:後方の音が聞こえやすい
  • 羽角:音源定位機能が高め(他の形より横に張り出しているため)
  • 蟹角:集音能力が高め(おそらく最も角体積が大きいため)

といった多少の差はあるだろう(角の種類名は通称)。ただし、前述したように生存への影響は見られないため、そこまで大きな差ではないと思われる。仮にゼラの部族の構成員が全員類似した角形であっても、それによってその部族が戦闘・生存に不利になるといった問題は起こらないはずである。

角形の個体差について

ベースとなる角形は男女各4種であると上で述べた。ただ、ヒトの顔のパーツ等と同様全く同じ形になることは考えづらい。遺伝で決まるのは伸びる方向や大まかな形程度であり、詳細な形についてはかなりの個体差・多様性があることが想像できる。

自分のとこの子がどんな角してるか考えるのも楽しそうですね。

おわりに

ここまで読んでくださった方、お付き合いいただき誠にありがとうございます。とりあえず文章化したことによって、私の脳内整理という目的は達されました。

分かりづらい部分もあるだろうとは思いつつ、私の文章力ではこれが限界でした(無念)。とりあえずアウラ愛が伝わっていれば嬉しいです。みんなアウラを愛でよう(2回目)。

骨伝導のことを考えると角への接触って結構な刺激なんじゃないか…?とか思うわけです。愛情表現として角の擦り合わせとかありますけど、どう考えても頭に直接音響きますよね。

そして最近(最近?)「マジテック・コスチュームセット」なるヘッドホン付きの装備が実装されました。アウラのヘッドホン装着の仕方が角の上辺りの頭に直接巻く形だったのですが、骨伝導など考えればだいぶしっくりくる位置なわけで、私は1人「そうだよなあ!!」と大盛り上がりしておりました。
見た目的な問題で賛否両論あったようですが、それはそれ、これはこれ。

公式オンラインストアに試着画像もあるのでよかったら見てみてください。
FF14オンラインストア:https://store.finalfantasyxiv.com/ffxivstore/ja-jp/product/950

ご指摘、ご感想など何かありましたらコメントしていただけると筆者が喜びます。
7.0も近づきつつありますが、引き続きエオルゼアライフを楽しんで参りましょう。ありがとうございました!【それでは良い旅を。】!

参考

  1. FF14 Online Wiki/種族/アウラ
    https://ff14wiki.info/?種族/アウラ
  2. 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 TOP/TOPICS/世紀の発見を期に誕生した軟骨伝導補聴器
    https://www.jibika.or.jp/owned/hwel/news/018/
  3. 時事メディカル/家庭の医学/先天性小耳症・外耳道閉鎖
    https://medical.jiji.com/medical/011-0239-01
  4. gooブログ/牛コラム/繁殖雌牛の育成(15)
    https://blog.goo.ne.jp/kuroiusi/e/091f96375c8788c4bebace6be4a01586

世界考察

Posted by Raune2704